ポストモダンな相対主義がナショナリスティックな歴史解釈・構成に流れていく状況への批判として、「真実としての歴史」と「物語としての歴史」の対立を「歴史への真摯さ」で止揚する、というのが著者の姿勢かな。
ボリュームとして中心は、各メディア(小説、写真、映画、ネット)の歴史表現とその受容。こういう各論も面白い。
Amazon.co.jp: 過去は死なない――メディア・記憶・歴史 (岩波現代文庫): テッサ・モーリス‐スズキ, 田代 泰子: 本.
ポストモダンな相対主義がナショナリスティックな歴史解釈・構成に流れていく状況への批判として、「真実としての歴史」と「物語としての歴史」の対立を「歴史への真摯さ」で止揚する、というのが著者の姿勢かな。
ボリュームとして中心は、各メディア(小説、写真、映画、ネット)の歴史表現とその受容。こういう各論も面白い。
Amazon.co.jp: 過去は死なない――メディア・記憶・歴史 (岩波現代文庫): テッサ・モーリス‐スズキ, 田代 泰子: 本.
京都のバーの店主が紹介していたので気になって図書館で借りてみた。少しムラはあるがどれも面白い。そして序文がいい。長編のラビシリーズもちょっと読んでみたくなった。
しかしね、Amazonの商品説明にも、本の裏表紙にも、あるいは解説にさえそのようなことが書いてあるけど、
> 教授は「九マイルは遠すぎる、まして雨の中ともあれば」と言う言葉を耳にし、この言葉を頼りに前日起きた殺人事件の真相を暴き出す
というのは、紹介として実に不適切だと思う。ネタバレのように見えて、実はこれ、内容とかなり違うから。これでは、作品の最後のオチが全然効かない。この紹介文よりはるかに意外でずっと面白い話であることは保証する。
九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2) | ハリイ・ケメルマン, 永井 淳, 深町 眞理子 | 本 | Amazon.co.jp.
フランス語教室で同じクラスの女性が大学でプルーストをやったというのだけど、その人に言わせると、「2巻まで来れば後は行ける」らしい。そうかもしれない。ようやくこの調子にも慣れてきた気がする。
確かに歴史に残る作品である、という気はしてきた。
失われた時を求めて(2)――スワン家のほうへII (岩波文庫) | プルースト, 吉川 一義 | 本 | Amazon.co.jp.
個々のイシューについては賛同できない部分もあったけど、だいたいにおいて面白かった。サンデルの『これからの正義……』なんかに比べるとはるかに良い。同じ著者の『世界正義論』と『現代の貧困』にも手を出してみようかな。
Amazon.co.jp: リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください–井上達夫の法哲学入門: 井上 達夫: 本.
感想など書く段階ではないけど、ひとまず記録のために。高校の頃にチャレンジしようとしてあっというまに挫折した覚えがある。1月初めにこの第1巻を読み終わって、いま第2巻を読んでいるところ。
とりあえずの印象として、つまらな……いや、どこがいいのか、まだ分かりません。第1巻の訳者あとがきによれば、ひとまず、この文章の流れに身を委ねればいいみたいですが。
この巻は枕許において寝る前に少しずつ読んでおりました。というのも、そうすると眠くなるからです。しかし、それではいかん、もう少し勢いをつけないとこの世界に入り込めない、と思ったので、第2巻は通勤などでも持ち歩いて読み進めるようにしています。
この、微に入り細を穿つとでも言うべき情景描写・心理描写にはかなり異常なものを感じます。そこがいいのかなぁ。
失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI (岩波文庫) | プルースト, 吉川 一義 | 本 | Amazon.co.jp.
誰が紹介していたんだっけな~。想田和弘さんかな?
表題に「10代からの」とあるけど、うん、これは大人も読んでおいた方がいいかも。私としては、「受信」に関しては、まぁだいたいにおいて自然に気をつけていることばかりだったけど、「発信」に関してはもう少し気をつけた方がいいかなと思う部分もあり。
10代からの情報キャッチボール入門――使えるメディア・リテラシー | 下村 健一 | 本 | Amazon.co.jp.
手っ取り早く「正義の味方」になりたい(←他に自己肯定できる場面が乏しい)、だから簡単に攻撃できる分かりやすい「敵」を探す、ただし自分はダメージを負わない安全圏にいたい、という人がそれなりの数いるのだろうなぁ。
著者のこれまでの問題意識からして、そこに在特会的な自称愛国者の姿を重ねるのも、自然な流れ(まぁ現実にも重なっているようだが)。
お笑いの世界のことはほとんどまったく知らないのでスマイリーキクチとやらの一件も視野の片隅に入っていたくらいなのだけど、そのへんに詳しい人は読んでおくといいかも。
再読。日記を調べてみたら、初読は2004年なので、10年以上前。
初読のときに比べてはるかに面白かったのは、たぶん、システム管理者としての責任が当時よりも重くなっていて、読んでいて身につまされる部分が増えたからではないかと思う(笑)
PCのスペックや「PDA」(今ならタブレットと言うべきところか)など、一昔前だなと感じさせるところとか、ネットワークが死んでいるのに携帯は使えるってどうなのよ、などと気になる点もいくつかあるけど、基本的にはあまり古びていないように思える。この種のテーマの作品としては、けっこう凄いことなのではないかな。
Amazonでは新品が入手できないようで、ということは版元品切れなのかな。惜しい気がする。
やや主観的な「怒り」がめだつかなぁという印象があるけど、ではその憤りの根拠を示すとなると「数値化」の罠にはまるわけで、仕方ない部分はあるのかな。何はともあれ、自分は著者と「同じ側」にいるという気がする。