「被災地、タクシーに乗る幽霊」の記事が話題になったのは1月。東北学院大学の学部生たちによるものなので、1本1本の論文はさすがに質・量とも物足りない感じがするが、それでも面白い(読み進めていて、なんかこれはしっかりしていると思ったら、指導教官が書いたものが1本入っていた・笑)。
途中、さすがに読むのがしんどいものもあるが、それも含めて、いまのこの社会から抹消されている「死」に正面から向かい合った調査の記録だと言えると思う。
ちなみに「タクシーに乗る幽霊」の話は冒頭の一篇。これももちろん質的には言いたいことはあるが、それでも興味深い。
たぶん私は「幽霊なんて信じない」タイプの人間だと思われているような気がするけど、実はそうでもない。
ややこしい話ですが、「幽霊の存在を信じている」わけではないけど、「幽霊なんて存在しない」とも思わない、ということです。