誰か(たぶんあの人)が書影をアップしていて、気になって読んでみた。
タイトルからはもっと社会派的なマジメな内容を想像していたのだけど、先に著者プロフィールを見たら、なんだ、デイリーポータルZで書いている人じゃないか。そういえば、けっこう話題になっていた「銭湯の鏡に広告を出した話」も収録されている。
デイリーポータルZは欠かさず読んでいるというわけでもないが好きなので、一気に読む。家人は、デイリーポータルZは下品なところがないので好き、と言う。昔エログロナンセンスという言葉があったが、デイリーポータルZにはナンセンスはあってもエログロはない。しかしめっちゃ面白い。そして、たまには役に立つし、それよりも高い頻度で勉強になる。
この本にも、そういう文章が多い。「店選びを完全に自分の父親に任せるハシゴ酒」やマイ史跡は何だか泣けるし、チェアリングや「チャンスがなければ降りないかもしれない駅で降りてみる」はたまには試みたい。あと、長野方面に何かとご縁があるのだから野沢菜は買おう、などと思う。