面白い点は随所にあるのだが、どうにもまとまりがない印象。こまめに情報カードにでも抜き書きをして(今どきならマインドマップか)、整理分類しながら読めば得るところは大きいのかもしれない。そういう、学生的な読みをするなら良い本だが、通勤電車のなかで通読するにはちょっと。翻訳も今ひとつお勧めできないなぁ。
面白い点は随所にあるのだが、どうにもまとまりがない印象。こまめに情報カードにでも抜き書きをして(今どきならマインドマップか)、整理分類しながら読めば得るところは大きいのかもしれない。そういう、学生的な読みをするなら良い本だが、通勤電車のなかで通読するにはちょっと。翻訳も今ひとつお勧めできないなぁ。
旧友のFacebook投稿で行方尚史が名人位に挑戦することを知り、ふと棋書を手に取ってみたくなったのだけど、久しぶりなので柔らかめがいいなと思って気になったのがこれ。直接将棋に関係する部分ももちろん良いのだけど(やっぱり羽生に対する評価が興味深い)、たとえば競馬とかぬいぐるみとか、関係ない部分も面白い。連盟の運営について触れるあたりでは、ラグビー協会の運営なんかとも絡めて読んでしまうなぁ。
将棋に対する関心が、『三月のライオン』が好きというくらいの人でも楽しんで読める本だと思います。
テーマがテーマだけに、読むのがしんどい。しかし、とりあえず「はじめに」「あとがき」だけ読んでも価値のある本だと思います。
ヘイトスピーチを「憎悪表現」などとするのは誤訳であって、たとえば時の権力者を批判するのは、それが罵倒と言ってもいいような表現であろうと、構造的にヘイトスピーチでは「ない」(それが誉められたことかどうかは別として)。
私と遠い立場にある人のためにもちょっと弁護しておくと、書店で見かけるいわゆる嫌中反韓本の類も、それがたとえば近隣国の政権や権力者を批判する限りにおいて、それ自体としてはヘイトスピーチには該当しない(それが日本国内でのヘイトスピーチに直結するリスクはそれなりに高いとはいえ)。
その理由は、この本を読めば分かります。