哲学史の本を読んでいて、やはり論理実証主義あたりから格段に理解度が落ちるなと実感したのだけど、ウィトゲンシュタインに行く前に、何となくこれを。先日読んだ素数本と同じ著者だけど、確かこちらを購入したのが先だったような気がする。説明がわりと丁寧で読みやすいのは共通している。
とはいえ、けっこう難物であった。kindleで買ったのだけど、ちょいと失敗。後半、「第2章の○○ページを見ながら確認してください」みたいなのがときどき出てきて、kindleだと、そういう行ったり来たりがやりにくい(そもそもページの概念が紙の書籍と対応していない)。もう少し手を使って読み進めないとダメっぽい。
この本じたいは悪くないと思うので、紙で購入して再チャレンジするかも。
森田真生『数学する身体』で???だった「証明を数学する」「数学を数学する」あたりの話は、これを読んで何となくわかった。
大学生の頃に流行っていた『ゲーデル、エッシャー、バッハ』が出てきて(←読んでない)、へえ、そういう本だったのか、と。
さてこれに続いて『論理哲学論考』に進撃しようかと思ったのだが、同書の訳者である野矢茂樹さんの『入門!論理学』(中公新書)もちょっと読みたくなってきた。いずれにせよ、数冊先になると思うけど。