量的緩和、財政出動による景気刺激(旧アベノミクスの第一の矢、第二の矢)は完璧に正しく、リベラル/左翼こそ、この政策を主張すべき、ただし規制 緩和を主眼とした成長政策(第三の矢)は先の二つにブレーキをかける愚策で、財政出動による公共投資の行先も全然間違っているので、アベノミクス全体とし てはダメなんだけど、というのが大筋か。
財政ファイナンス(政府が国債を中央銀行に買い取らせて、その資金を公共事業に突っ込む)で国債発 行残高が増えることには何の問題もない、ということが結構しっかり説明されているのだけど、「そんな美味しい話があるのか」という気がしないでもない。筋 は通っているように思うけど。
古典だけどケインズの「一般理論」を読んでみたくなった。