失われた時を求めて(4)――花咲く乙女たちのかげにII (岩波文庫) | プルースト, 吉川 一義

3月中に読み終わりたかったのだけど、この巻は実に700頁。さすがに時間がかかった。

芸術に関する蘊蓄と、どこまでも緻密な印象描写と、色気づく年頃の少年のほぼ同世代?の少女たちへの憧れ(というか妄想)の執拗な自己分析。

確かに歴史に残る作品だとは思うけど、ある意味、名作だという先入観をもって読むから読めるんであって、同時代の読者・評者として挫折せずにこれを読み通して「これは名作」と歴史に残すことに決めた20世紀初頭?の人たちに敬意を払わずにはいられない。

 

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