翻訳の仕事をするなかで、金融関係の話題というのはしょっちゅう出てくる。そのたびにいろいろ調べたりして対応しているし、専門家以外の人に比べたら、それなりに理解している方だとは思うのだけど、いかんせん体系的な知識は乏しいので、ひとまずこんなものを読んでみた。
う~ん、さすがにこれくらいはまぁ知っているかなという内容が多かったけど、きちんと一冊読み通したので、何となく達成感(笑) 巻末の用語索引がわりと充実しているので、後日役に立つかもしれない。
それにしてもこの著者、「逆は逆である」という表現をよく使うのだけど、今ひとつ馴染みのない言い方だなぁ。vice versa(逆もまた真)という趣旨だとは思うのだけど。たとえば、
「見返りが大きいほど、資金提供者の利益は高まるが、資金調達者の利益は低下する。そして、逆は逆である。」
みたいな感じ。逆というのは、「見返りが小さいほど、資金提供者の利益は低下するが、資金調達者の利益は高まる」を指しているのだろうから、「逆もまた真である」でいいと思うのだけど。「逆は逆である」は何も言っていないに等しいような。