ラグビー青春小説。ワールドカップが終わり、ラグビーの話題が盛り上がっている頃に書店に並んでいて気になったので、読んでみた(実は図書館で借りたのだけど)。
ん~、作中でも「世界の潮流に逆らう戦法」という位置付けにはなっているけど、さすがに2000年代の大学ラグビーでも、ペナルティからハイパント上げてFW殺到という戦術では勝てなかっただろうし(FWに自信があるならタッチ蹴り出してラインアウトでいいじゃん、と思う)、どんな名手だってそこまでDGは確実な選択肢ではないと思う。
というわけで、競技そのものの展開としては、どうせフィクションなら「All Out!」の方が楽しめるかな。でも、大学ラグビーにおけるOB会からの圧力みたいな話は、なかなか話題にしづらいところだと思うので、そのへんは面白かった。観戦初心者の人にも、まぁまぁお勧めできるかな。でも実際の試合の方が面白いんだよね……。