読んだ本」カテゴリーアーカイブ

失われた時を求めて(2)――スワン家のほうへII (岩波文庫) | プルースト, 吉川 一義

フランス語教室で同じクラスの女性が大学でプルーストをやったというのだけど、その人に言わせると、「2巻まで来れば後は行ける」らしい。そうかもしれない。ようやくこの調子にも慣れてきた気がする。

確かに歴史に残る作品である、という気はしてきた。

 

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リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください–井上達夫の法哲学入門: 井上 達夫

個々のイシューについては賛同できない部分もあったけど、だいたいにおいて面白かった。サンデルの『これからの正義……』なんかに比べるとはるかに良い。同じ著者の『世界正義論』と『現代の貧困』にも手を出してみようかな。

 

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失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI (岩波文庫) | プルースト, 吉川 一義

感想など書く段階ではないけど、ひとまず記録のために。高校の頃にチャレンジしようとしてあっというまに挫折した覚えがある。1月初めにこの第1巻を読み終わって、いま第2巻を読んでいるところ。

とりあえずの印象として、つまらな……いや、どこがいいのか、まだ分かりません。第1巻の訳者あとがきによれば、ひとまず、この文章の流れに身を委ねればいいみたいですが。

この巻は枕許において寝る前に少しずつ読んでおりました。というのも、そうすると眠くなるからです。しかし、それではいかん、もう少し勢いをつけないとこの世界に入り込めない、と思ったので、第2巻は通勤などでも持ち歩いて読み進めるようにしています。

この、微に入り細を穿つとでも言うべき情景描写・心理描写にはかなり異常なものを感じます。そこがいいのかなぁ。

 

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10代からの情報キャッチボール入門――使えるメディア・リテラシー | 下村 健一

誰が紹介していたんだっけな~。想田和弘さんかな?

表題に「10代からの」とあるけど、うん、これは大人も読んでおいた方がいいかも。私としては、「受信」に関しては、まぁだいたいにおいて自然に気をつけていることばかりだったけど、「発信」に関してはもう少し気をつけた方がいいかなと思う部分もあり。

 

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ネット私刑(リンチ) (扶桑社新書): 安田浩一

手っ取り早く「正義の味方」になりたい(←他に自己肯定できる場面が乏しい)、だから簡単に攻撃できる分かりやすい「敵」を探す、ただし自分はダメージを負わない安全圏にいたい、という人がそれなりの数いるのだろうなぁ。

著者のこれまでの問題意識からして、そこに在特会的な自称愛国者の姿を重ねるのも、自然な流れ(まぁ現実にも重なっているようだが)。

お笑いの世界のことはほとんどまったく知らないのでスマイリーキクチとやらの一件も視野の片隅に入っていたくらいなのだけど、そのへんに詳しい人は読んでおくといいかも。

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The S.O.U.P. (角川文庫) | 川端 裕人

再読。日記を調べてみたら、初読は2004年なので、10年以上前。

初読のときに比べてはるかに面白かったのは、たぶん、システム管理者としての責任が当時よりも重くなっていて、読んでいて身につまされる部分が増えたからではないかと思う(笑)

PCのスペックや「PDA」(今ならタブレットと言うべきところか)など、一昔前だなと感じさせるところとか、ネットワークが死んでいるのに携帯は使えるってどうなのよ、などと気になる点もいくつかあるけど、基本的にはあまり古びていないように思える。この種のテーマの作品としては、けっこう凄いことなのではないかな。

Amazonでは新品が入手できないようで、ということは版元品切れなのかな。惜しい気がする。

The S.O.U.P. (角川文庫) | 川端 裕人, 影山 徹 | 本 | Amazon.co.jp.

文系学部解体 (角川新書) | 室井 尚

やや主観的な「怒り」がめだつかなぁという印象があるけど、ではその憤りの根拠を示すとなると「数値化」の罠にはまるわけで、仕方ない部分はあるのかな。何はともあれ、自分は著者と「同じ側」にいるという気がする。

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街場の五輪論 eBook: 内田樹, 小田嶋隆, 平川克美

ふだんからこの三人が言ったり書いたりすることに親しんでいる人(つまり私だ)にとっては、あまり新鮮味はないし、あっというまに読めてしまう。何というか、考え方の近い三人だけで話をしているので、ちょっと馴れ合いの気味もある。ただ、言っていること自体はきわめてまとも。

「オリンピック開催に反対する人なんているの?」と思っている人は、読んでみるといいかもしれない。まぁそういう人がこの本を読んで考えを変えるかというと、あまり楽観はしていないけど。

 

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なぜドイツではエネルギーシフトが進むのか | 田口 理穂

脱原発とか再生エネルギー開発とか、もちろんそういう話もあるのだけど、印象としてはかなりの部分が「省エネルギー」で占められいた。

そうなんだよなぁ。

震災直後、あれだけ街中の電飾が消えていたのを思い出す。

なおかつ、脱原発にせよ脱炭素にせよ、この本を読んでもかなり困難な道であることは確かであって、もちろん経済的にそれがプラスになるような可能性を探りつつも、やはり当面は、倫理的な信念がないと難しい。

要は、エネルギーシフトが進むか進まないかは、倫理的な信念の有無の差だよな……。

なぜドイツではエネルギーシフトが進むのか | 田口 理穂 | 本 | Amazon.co.jp.

アンチヘイト・ダイアローグ: 中沢 けい

対談集。中心的なテーマは在特会などを中心とするヘイトスピーチとそれに対するカウンター行動なのだけど、全般的に、今年9月という出版時期からも、日本の状況の危うさがひしひしと伝わってきて憂鬱になる。

が、そのようななかでも、特に序盤の3人との対談は相手が作家ということもあって「言葉」を軸にした話が面白く、「あ、この人の作品読んでみたいな」と思えるのが嬉しい。基本的に、他の本を読むことへとつながっていく読書は楽しいのだ。

 

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