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マルセル・プルースト『失われた時を求めて(6)』(吉川一義訳、岩波文庫)

昨年5月以来中断していたのだけど、突然、復帰。

7ヶ月も中断していたとは思えないくらい、すんなりとこの世界に戻れた。要するに、そこまでの流れを思い出さないといけないとか、登場人物を思い出さなければならないというほどのダイナミックなストーリーはないのだ(笑)

というわけで、この巻は一気に読了。やはり、なかなか悪くない。

 

伊勢崎賢治『新国防論』(毎日新聞出版)

この著者の本は以前にも読んだことがあったと思うのだけど、探しても記録が見当たらない……。

で、そのときにも同じことを感じたと思うのだけど、いくつか「それはないんじゃない?」と突っ込みたくなるところはあって、たぶんそれは、たとえば学者なら備えているはずの「深み」の乏しさに由来するのではないか。

しかしそれでも、この著者が紛争の現場で稀有な体験をしていることは揺るがないし、そういう実務に根ざした提言として謹聴すべき部分はたくさんあるように思う。

 

 

 

冷泉貴実子『和歌(うた)が伝える日本の美のかたち』(書肆フローラ)

小倉百人一首は全部覚えているし、だいたいの歌意は理解しているつもりだけど、細かいところで思わぬ勘違いをしていることがある。

いや、「ことがある」というより、けっこう多いかもしれない。この本を読んで、その一つに気づいた。

「風そよぐ ならの小川の 夕暮れは」って、奈良の歌だとばかり思っていました。

だって、

「いにしえの ならの都の 八重桜」は、奈良でしょ?(違ったりして)

でも、「ならの小川」は、京都なんですね。

(Amazonに書影がなかったので適当に撮った写真ですみません)

2017-01-19 07.53.34 (Medium)