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失われた時を求めて(4)――花咲く乙女たちのかげにII (岩波文庫) | プルースト, 吉川 一義

3月中に読み終わりたかったのだけど、この巻は実に700頁。さすがに時間がかかった。

芸術に関する蘊蓄と、どこまでも緻密な印象描写と、色気づく年頃の少年のほぼ同世代?の少女たちへの憧れ(というか妄想)の執拗な自己分析。

確かに歴史に残る作品だとは思うけど、ある意味、名作だという先入観をもって読むから読めるんであって、同時代の読者・評者として挫折せずにこれを読み通して「これは名作」と歴史に残すことに決めた20世紀初頭?の人たちに敬意を払わずにはいられない。

 

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失われた時を求めて(3)――花咲く乙女たちのかげにI (岩波文庫) | プルースト, 吉川 一義

あいかわらず特に面白いとも感じないまま読み進んでいる。

が、電車の中で読んでいると、降りるべき駅を乗り過ごしそうになる。

……面白いのか、やっぱり。

梱包材のプチプチを潰していると、別に面白くもないのだが止められなくなるのと似ているだろうか。

この作品をプチプチに喩えたのは私が世界初ではなかろうか(←偉くない)。

引き続き、第4巻へ。700ページもあるんだよなぁ……。

 

 

失われた時を求めて(3)――花咲く乙女たちのかげにI (岩波文庫) | プルースト, 吉川 一義 | 本 | Amazon.co.jp.

失われた時を求めて(2)――スワン家のほうへII (岩波文庫) | プルースト, 吉川 一義

フランス語教室で同じクラスの女性が大学でプルーストをやったというのだけど、その人に言わせると、「2巻まで来れば後は行ける」らしい。そうかもしれない。ようやくこの調子にも慣れてきた気がする。

確かに歴史に残る作品である、という気はしてきた。

 

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失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI (岩波文庫) | プルースト, 吉川 一義

感想など書く段階ではないけど、ひとまず記録のために。高校の頃にチャレンジしようとしてあっというまに挫折した覚えがある。1月初めにこの第1巻を読み終わって、いま第2巻を読んでいるところ。

とりあえずの印象として、つまらな……いや、どこがいいのか、まだ分かりません。第1巻の訳者あとがきによれば、ひとまず、この文章の流れに身を委ねればいいみたいですが。

この巻は枕許において寝る前に少しずつ読んでおりました。というのも、そうすると眠くなるからです。しかし、それではいかん、もう少し勢いをつけないとこの世界に入り込めない、と思ったので、第2巻は通勤などでも持ち歩いて読み進めるようにしています。

この、微に入り細を穿つとでも言うべき情景描写・心理描写にはかなり異常なものを感じます。そこがいいのかなぁ。

 

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