サマセット・モーム『英国諜報員アシェンデン』(金原瑞人訳、新潮文庫) コメントを残す 大学時代の友人が誉めていたので気になって読む。 短編連作というか、1章1エピソードのものも、2~3章で1エピソードのものもあるのだけど、形のうえでつながっていても、それぞれの章に独立した味わいがあるように思う。 で、だいたいにおいて、オチがあるようでオチきっていないというか、割り切れなさや苦さ、不条理感が残る。そこがいい。