仕事でもわりとこの話題がよく出てくるようになったし、諸々の記事からの聞きかじり(読みかじり?)だけでなく、何か一冊読んでおいた方がいいかなと思って、取っつきやすそうな本書を。
しかし、読みやすくするためのQ&A方式がむしろ仇になった感じで「あ~もう、そういう新聞の日曜版みたいな話はどうでもいいから、もっと理論的なベースの部分を先にやってくれよ」という苛立ちが募った。最終的には、全部読んだらまぁ何となく全体像はつかめたのだけど。
取っつきやすさを基準に本を選んだのが間違いなのだけど、でも『人工知能の核心』みたいに、ものすごく一般向けの啓蒙書なのに、タイトル通り「核心」に触れちゃっている本もあるからなぁ……。
ところで、仮想通貨に留まらず、ブロックチェーンという技術がもたらす未来像については、著者はやや楽観的すぎるというか、少し前世代なのかなという印象を受けたが、どうなのだろう。「成長戦略」みたいな言葉を使っちゃう時点で何となく世界観にややズレを感じてしまう、こちら側の要因が大きいのかもしれないけど。