J Sportsの解説でもお馴染みの著者による、ラグビー日本代表のハルこと立川理道の軌跡を追ったドキュメンタリー。ハルの兄・立川直道と同期のSH井上大介のトークライブ(司会は著者)に行ったときに、会場で購入し、著者、直道、大介3人のサインをもらった(直道、大介は本書のなかにもよく登場するので)。ハル本人には、試合会場などで機会があれば表紙にでももらいたい。
道友社という出版社名に聞き覚えがなかったが、「天理教道友社」という、天理教系の出版社みたい。
以前、やはり著者が司会を務めるハルのトークライブに行ったときに、のっけから「天理教の信仰とラグビーの関係は」みたいな質問から入ったことに驚いたのを思い出す。なんか、日本では信仰のことってあまり立ち入らないような気がするので、村上さんがすごく自然な好奇心という感じで尋ね、ハルも自然体で答えていたのが印象に残った。
で、この本でも、冒頭で触れられるワールドカップ前後の「選手生命の危機」や、例の南アフリカ戦の描写などが強く印象的である一方で、「天理教とラグビーのご縁」という、なかなか目にできないテーマに突っ込んでいるところが面白い。