街場の五輪論 (朝日文庫) : 内田樹, 小田嶋隆, 平川克美

「文庫になったら買おう」と思っていたのだけど、先日駅前の本屋を覗いたら文庫が出ていたので、リオも終わったことだし、つい購入(しかしこれもkindleあったのか)。

「日本にはいまこの夢の力が必要だ」という五輪招致のときのコピーに関連して、国家は国民がみな「一つの夢」を見ることを願う、皆がそれぞれバラバラの夢を見ることは国家にとっては迷惑なのである、という指摘は的確だと思った。なんか「戦後復帰もまもない頃はみんなおんなじ夢を見た。夢はいろいろある方がいい。夢の数だけ(略」という歌詞を思い出すね。

「アスリート、それもマイナー競技の選手にとっては、オリンピックが来るのと来ないのでは大違い」と、彼らがオリンピック招致を待望し開催に歓喜することに対して共感と理解を示しているところは、さすがに押さえるところを押さえているという印象。

それにしても、どうするのかねぇ、東京オリンピック。まぁ、やることはやるんだろうけどさ。

 

街場の五輪論 (朝日文庫) : 内田樹, 小田嶋隆, 平川克美 : 本 : Amazon.

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