ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟(2)』(亀山郁夫・訳、光文社古典新訳文庫)

件の大学時代の同級生によれば、この第2巻に含まれる「大審問官」と「ゾシマ長老」はこの作品の最大の難所とのこと。確かに「大審問官」の部分は、中断せずに一気に読み通さないと、またその節の冒頭に戻って読み直すことになるような気がする。とはいえ、何がテーマになっているかは明確なので、そこまで読むのに苦労はしないかな…。

ところで、主役級の1人である、「兄弟」の父フョードル。もう老人なのに女の尻を追いかけ回し、道化じみた無礼きわまりない振る舞いでひんしゅくを買う好色爺、みたいな設定なのだが…。

年齢の設定は、なんと55歳。私と同じか、数え年だろうから私より若い。

まぁ『サザエさん』の磯野波平が54歳とか、もうその手の話には事欠かないのだけど。

それにしても、年末恒例の『メサイア』を控えて、こういうキリスト教が重要な主題になっている作品を読むというのは、なかなか味わい深い。せめて福音書くらいは読み返さないといかんよなぁという気になってくる。

とりあえず、勢いをつけて、第3巻へ。

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