『猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる』(竹書房文庫)

たぶん『トリフィド時代』をAmazonで検索したときに関連で表示されて知ったのだと思う。タイトルどおり、猫(あるいは猫に類した異星生物)が活躍する短編SF集(ファンタジー的なものを含む)。

「ベンジャミンの治癒」が一番よかったかな(スプラッターな部分はあるが)。「宇宙に猫パンチ」もけっこういい。

どの作品を読んでも感じるのは、要するに、猫が超人的、ではない、超猫的な能力を獲得して大活躍してしまう、あるいは災厄をもたらす話というのはあまり面白くない、ということだ。上に挙げた二つも、そうした要素と無縁ではないのだけど、猫はあくまでもワガママで基本的にはおバカだけど妙なところで賢く、暇さえあれば寝てばかり、というのが猫好きにとっては最善である。その意味でやはり、猫が猫のままでありながら重要な役割を演じる『夏への扉』が猫SFの最高傑作であることは間違いないのだろう。といっても読んでからだいぶ経つので、また読み直したい気に駆られている。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください