この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた: ルイス ダートネル, 東郷 えりか

Amazon.co.jp: この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた: ルイス ダートネル, 東郷 えりか: 本.

何らかの原因によって世界の大半が滅び、わずかな人間だけが生き延びた場合、どうすれば文明を復興することができるだろうか。

サバイバル本のような設定だが、実際のところ、これまでの科学・技術の発展をたどる、文明史的な内容になっている。世界史の流れは(西洋に偏っているとはいえ)いちおう勉強したけど、今の文明を支えている諸々の要素をいかに自分が知らないかということを痛感する。

それこそ「農耕の開始」みたいなところから話は始まるのだけど、蓄積された知識や破壊を免れた文明の遺産をある程度は利用できるというヘッドスタート分はあるが(その能力を持つ人が生き残ることが前提だけど)、一方で、これまでの人類の歩みをそのまま辿り直すこともできない。なぜなら、採掘しやすい場所の石炭や石油はすでに掘り尽くされてしまっているから……みたいな部分に暗然たる気分になる。

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