民衆の敵 (岩波文庫 赤 750-2): イプセン, 竹山 道雄

Amazon.co.jp: 民衆の敵 (岩波文庫 赤 750-2): イプセン, 竹山 道雄: 本.

町の経済を支える某産業の施設が、実は健康に有害な影響を与えることに気づいた医師がそれを発表しようとしたところ、「経済優先」の保守的な町民の反発を買って「民衆の敵」に仕立て上げられてしまう、という、何やら今の日本のどこででもありそうな話。1882年。

「多数が正義なのではない、正義は少数にこそあるのだ」というところまではともかく、「愚昧な大衆こそが諸悪の根源」とまで言い切るのはどうかと思うぞ、ストックマン先生。とはいえ、一読に値する本。

ちなみに、図書館で借りたのだけど、旧仮名遣いでした。子どもの頃からそんな本ばかり読んでいるから、けっこう旧仮名遣い慣れているんだよね。久しぶりだったけど、全然抵抗なかった(笑) 古文漢文が読めるわけではないけど、いわんや崩し字が読めるわけではないけど、旧仮名遣いは大丈夫です。

 

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