図書館に行ったら、坂本龍一追悼のコーナーが設けられており、その中にこの本があった。区の図書館なのだが、そういうところがなかなか優れている。指定管理者制度のもとでの運営のはずなのだが。
それぞれの対談が行われたのは震災・原発事故から2~3年後と思われるので、さらにその後の社会の劣化を目の当たりにした後で読むと、この頃はまだ希望があったのかもしれない、とさえ思えてくるのが辛いところ。
とはいえ、そういうシリアスな認識とは離れて、特に奈良美智や鈴木心が語る内容には興味深いものも多い。もちろん坂本龍一も。國分功一郎については(甲野善紀も)、他の著作をいくつか読んでいるので、そこまで新鮮味は感じなかったが、とはいえ、これを機に未読だった『原子力時代の哲学』を購入してしまった。