内田樹『生きづらさについて考える』(毎日文庫kindle版)

久しぶりにウチダ先生の著作を読む。

あいかわらず、膝を打つ叙述はたくさんあって、読む価値のある本ではあるのだけど、これまでも、退却戦を殿(しんがり)に立って戦うことを旨としてきたと思われるウチダ先生だが、ここに至って、かなり諦念の比率が高まってきたような印象を受ける。そして、その気持ちは大変よく分かると言わざるをえない昨今の状況である。

 

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