ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟(4)』(亀山郁夫・訳、光文社古典新訳文庫)

そういえば追加していなかった。

というわけで佳境の第4巻。この後にエピローグ(5巻)が続くわけだが、ひとまず大団円という感じ。「事件の真相」はもちろん、その後の「悪魔」との対話、巻の後半を占める法廷劇など、おなかいっぱいという感じである。

亡母が文句を言っていたとおり、全編を通じて、やはり皆、怒鳴り散らし、叫びまくっていが、この第4巻の法廷劇はまさにその最高潮という感じである。スメルジャコフの癲癇はもちろん、女性陣のヒステリーも含めて、メンタルが不安定なのは民族的な背景があるのだろうか。

引き続き最終の第5巻へ。

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