新版 荒れ野の40年 ヴァイツゼッカー大統領ドイツ終戦40周年記念演説 (岩波ブックレット): リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー, 永井 清彦

去る1月に亡くなった元ドイツ大統領の有名な演説。今の日本の政治家とは比べものにならないほど、言葉が重い。もっぱら「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」という一節だけが取り沙汰されるけど、他にも唸らされる部分がたくさんある。

そして、当該の一節をはじめわりと手放しに称賛されるこの演説だけど、もちろん複雑な(苦い)背景を踏まえたものだし、ドイツ国内では賛否が分かれたという状況をうまく伝えている訳者解説も素晴らしい。

しかし「荒れ野の40年」というタイトルをつけたのはこの訳者なのか。ドイツでこのタイトルを言うときょとんとされるそうだが(笑)、それにしても良い部分をタイトルに選んだものだと思う。これもまた、(旧約)聖書から取られた言葉。

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