『源氏物語(五)梅枝~若菜(下)』(岩波文庫) コメントを残す ペースは遅いが読み続けている。 源氏が、「故院の上も、かく御心にはしろしめしてや、知らず顔をつくらせ給ひけむ」と思い至るところは、ここまで読んできたなかでクライマックスと言える箇所であるように思える。『失われた時を求めて』同様、長々と読んできて、やはり名作としみじみ思うようになりつつある。