川添愛『ふだん使いの言語学』(新潮選書)

これまた翻訳業界の人がTwitterで言及していたのが気になり、図書館で借りたのだが、「山の家」に移る前に返さなければならず、結局kindleで購入して読了。

使い慣れた言語(というか、まぁ母語)を使う際には、文法を特段意識することなく、実にいろいろなことを「これは自然、これは不自然」と判断しているのだなぁということがよく分かる。私自身はやらないのだけど、和英翻訳の場合はほぼ必ず英語のネイティブスピーカーにチェックを頼むのだけど、母語のレベルでこれだけ直感的に良し悪しが判断できるのだから、その分、母語でない言語に関しては難しいことになるのは当然だよな、という気がする。

読みやすい文章を書く助けにはならないが、読みにくい文章を書かないようにするには有益な本。

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