ちょいと統計について考えることがあって、一時期たいそう話題になった本ではあるが、すでに図書館でも予約待ちが1人も入っていない状態なので、借りてみた。
冒頭に「1903年、H・G・ウェルズは将来、統計的思考が読み書きと同じようによき社会人として必須の能力になる日が来ると予言した」という一文が孫引きの形で引用されている。
…まぁ、この一文で「なるほど!」と膝を打って統計の入門書に進んでもいいかな、という印象。表題はどう考えても羊頭狗肉というか、よい意味でも悪い意味でもこの本の内容を表わしていない。この本を読んでも、統計が(場合によっては)非常に有益なツール=何かを知るための手段になることは理解できても、統計学は最強の学問であるという結論には至らないからだ。