アントニオ・タブッキ『島とクジラと女をめぐる断片』(須賀敦子・訳、河出文庫)

今年1月に京都「つるかめ書房」を訪れた際に買った4冊のうちの1冊。ようやく読んだ。

クジラとあるからにはもちろんメルヴィル『白鯨』とも重なる部分があるし、思いもかけず、『失われた時を求めて』との繋がりもあった(堀江敏幸の解説では言及されているが、訳者あとがきでは触れていない)。

ついでに言えば、同じときに買った星野道夫『旅をする木』や、その繋がりで(「島」だからという理由も大きそうだが)池澤夏樹にも重なってくる気がする。この作家(訳者も)の作品を読むのは初めてなので、どういう作風かもまったく知らなかったのだけど、何となく、そういう「匂い」がして、手に取ることになったのかもしれない。

 

 

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