ヤニス・バルファキス『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』(関美和・訳、ダイヤモンド社)

仕事上の必要性もあって、読んでみた。日・月と電車での移動時間が長かったせいもあり、2日で読めた。

確かに分かりやすく面白いけど、まぁそのぶん物足りないというか、特に斬新なことが書いてあるわけでもないので、驚きや発見はそれほどなかったかな…。いわゆる経済記事を読むのがあまり苦にならない人は読む必要のない本だと思う。まぁこの手の本は過大評価されがちではある……。

翻訳は悪くない。原文に当たって確認したいところは数カ所あったけど、たぶん原文の方に問題があるのではないかという印象。柔らかく書かれたものを柔らかく訳すことは簡単ではないのだが、これはうまく行っていると思う。ただ、moneyを「おカネ」と訳すのだけは頂けない(これも原文に当たらないと分らないけど、意を汲んで「金利」とすべきだったのでは)。

 

 

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