イスラーム文化−その根柢にあるもの (岩波文庫): 井筒 俊彦

時節柄、イスラム(国)に関する本はいろいろ出ているし、それらも読もうと思っているのだけど、お世話になっている自転車店の店主が名前を挙げていた著者の本が書店の棚にあったので買ってみました。

講演録で話し言葉ということもあってとっつきやすいし、3回構成の分け方も的確でわかりやすい。昨今の事件について理解する手がかりになるかというと、そういう即効性はもちろんないのだけど(ただしシャルリーエブド襲撃事件については若干参考になります)、地味なようで知的興奮の伴う、味わい深い良書です。

薦めてくれた人が人だけに、なんか、そのお店で購入したクロモリのロードレーサーとイメージがかぶります。すごく突飛な連想のようだけど、つまり、新しいことについては特に参考にならないのだけど、基本はわかる。現時点で新しいものではないけど、今後も古びそうにない。

というわけで、今年イチオシの本です。いや、まだ1月ですけどね。

Amazon.co.jp: イスラーム文化−その根柢にあるもの (岩波文庫): 井筒 俊彦: 本.

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