ジェームズ・R・チャイルズ『最悪の事故が起きるまで人は何をしていたのか』(高橋健次訳、草思社文庫)

旅客機や潜水艦、原子力発電所、宇宙ロケットといった大規模かつ高度で複雑なシステム、「マシンフロント」に私が直面することはおそらく今後もなかろうかと思うのだけど、それでも、日常的なコンピューターシステムや家電製品、乗用車程度のものに触れる場面においても、ちょっと居住まいを正したくなるような本。

この本で推奨されている健全な恐怖心とかオープンなコミュニケーションとかは、そういう日常的な場面においても大切なのだろうと思う。

それにしても、ページ数の都合が大きいのだろうけど(現状でも文庫本としてはかなり厚手)、こういう著作には索引を付けてほしいなぁ。人名と事故・事件名くらいでいいから。

 

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