望月昭秀他『土偶を読むを読む』(文学通信)

先に『土偶を読む』を読んで、「それはそれとして、面白いですよ、これ」「トンデモ本系のあやうい面白さ」という感想を書いたのだけど、勘違いだった。

検証本である本書を読んだ結論としては、「土偶はもっと豊かで面白い」ということだった。

『土偶を読む』の土偶解釈はつまらないし、実は土偶研究というのは竹倉氏が知っているよりも進んでいるので、周回遅れ感が濃い、ということのようである。考古学界に相手にされないのも無理はない。

ただし本書がすごく良い本かと言われると実はそんなこともなくて、編集者が仕事していないなぁという印象が強い。まぁ緊急出版だったのかもしれないけど。

そもそも「のだが、」で段落を始めるような日本語は止めてほしいのだよね。ウェブメディアなどもけっこう読んでいる私だけど、さすがに文頭「のだが」は初めて見た。

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