「コーヒーと一冊」という、コーヒー片手に読み切れるくらいの体裁をコンセプトとするシリーズ(詳しくは→ http://www.mishimasha.com/coffee/ )
このシリーズの本を読むのは2冊めなのだけど、最初に読んだ『透明の棋士』と同様、この本も、軽い体裁とは裏腹に内容はかなり濃い。再読必至。
銀杏や松、欅といった、都市に住んでいてもわりとよく目にする木はもちろん、名前はよく知っているがあまり意識しない楠や桐、椋、榎、さらにはあまり聞いたことのない神樹や臭木といった木に至るまで(他にもいろいろ)、別に深山に踏み入ることなしに体感できる「森」を案内していく。
公園や神社仏閣など、緑のある身近な場所に行きたくなることはもちろん、もっと分厚い樹木図鑑がほしくなることは必定の一冊。ただし、歩いたり運転したりする際によそ見が増える危険はあるが。
これを読んで、京都に行く際に訪れたい場所が1つ増えた(糾の森)。