葉室麟『花や散るらん』(文春文庫、kindle版)

蔵人・咲弥夫妻もの、二作め。

いわゆる「忠臣蔵」、つまり「松の廊下」刃傷沙汰から赤穂浪士討ち入りに至る事件をバックに、本編の主人公たちの活躍がサイドストーリーとして進行するような構成。したがって、浅野内匠頭、吉良上野介、大石内蔵助といった著名な人物も登場し、興味深い描かれ方をしている。

この作品もタイトルは和歌から取られたもので、あれ、「久方の…」だったら「花ぞ散るらん」だよなぁと思っていたら、別の歌だった(謡曲「熊野」に出てくるということは、元は「平家物語」にも出てくる歌なのかな?)

引き続き、新聞連載で読んだ第三作へ。

 

 

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