しばらく前から「数」の哲学みたいなものに興味を惹かれていて、といってもいきなり難しいものは読めないので、そのへんの手掛りになりはしないかと思って、以前から気になっていたこの本を読んだ。
前半の前半くらいは特に私の関心に直接ヒットするという感じ。言及されているアンディ・クラーク『現れる存在』を読んでみたい。「証明を数学する」「数学を数学する」あたりの話になるとさすがに難しくてよく分からないのだけど、でもこのへんに切り込んでいくと本当に面白いのかもしれないなぁ……。
後半の岡潔へのオマージュは、前半との関連づけという点ではもう少し書き足してほしい気もするのだけど、これはこれで面白い。『春宵十話』は入手しやすそうなので読んでみよう。