以前から著者の名前はときおり目にしていたが、作品を読むのは初めて。
人気があるだけあって読ませる。他の本と平行して読んでいたので寝る前に一章ずつくらい読み進めていたのだが、中盤を越えてから我慢できず、電車通勤の日に持ち出して一気に読んでしまった。
そうしたストーリーテリングの巧みさと、わりと癖のある、親しくお付き合いしたいかと言われると必ずしもそうは言えないような登場人物を魅力的に描く力を感じる。
とはいえ、他の作品も次々に読んでいきたいかと言われると、そこまでではないかな…。まぁそう思わせる作家というのはほとんどいないのだけど。
この冬にはWOWOWでドラマ化されるとのこと。テレビドラマを観ることは皆無に等しいのだが、この作品については妙なご縁もあるようなので、ちょっと観てみようかと思っている。