引き続き、ラグビー本を読む。
2015年5月に刊行されたものだから、RWC2015での対南ア戦勝利以前に書かれたものである。
エディージャパンをはじめ高校・大学・トップリーグと国内各カテゴリーのチームをピックアップしたケーススタディ的な構成。
タイトルはもちろん『人は見た目が9割』(2005年)のパクりなので、あまり内容を的確に表しているとは言いがたい。この本では、戦略・戦術のスマートさに重点が置かれているとはいえ、9連覇中の帝京大学やトップリーグ2連覇の頃のパナソニック・ワイルドナイツが、「頭脳が9割」で勝ち続けたチームであるとは誰も思わないだろう。
とはいえ、何しろラグビーの話、それも自分が熱心に観ている時期のラグビーの話なんだから、つまらないということはありえない。そもそもこの著者が書くものは、ターゲットが自分に合わないと感じることはあっても、基本的に信頼できるし面白い。