なんとなく、クリスタル (河出文庫): 田中 康夫

意外に抵抗なく読めた。確かに、実験的な小説としてはすごいのかもしれない。切り取られた日常が、確かにいつかのどこかにある(あった)、という実感ではなく、今もそのへんの平行宇宙に漂っているような、そういう印象。

前半で、「……を大切にしたかった」というフレーズが執拗に続く部分がある。なぜ過去形で繰り返されるのだろう。そのへんを少し考えたくなる。

Amazon.co.jp: 新装版 なんとなく、クリスタル (河出文庫): 田中 康夫: 本.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください