ううむ、高い評価も聞いていたのだけど、これは期待外れと言うしかない。
うつ病、あるいは躁うつ病(双極性障害)に関する部分についてはなるほどと思わせる部分は多々あったが、それ以外の(というか肝心の?)、知性/反知性主義に関する部分はあまりにも乱暴という印象。そうやって乱暴な二項対立を設定しておいて、結論としてその二項対立を克服するような論法になっているので、「そもそもの設定に無理があったのでは」という印象が拭えない。
まぁそういうドラマはあちこちにありそうだが……。
が、いずれにせよ本書で言及されている何冊かの本は読んでおこうという気になったのは事実で、収穫はそれくらいかな……。