奈佐原顕郎『入門者のLinux』(講談社ブルーバックス)

会社では翻訳以外にも「なんちゃってシステム/サーバ管理者」の役割を担っているのだけど、1人だと何かと問題があるので後継者を育てなければいけない、というのが前々からの課題。とはいえ、自分で1から教えていくのは大変だから、「ひとまずこれ読んでおいて」と言えるような本がないかなぁと最近探し始めた。

そのなかで目に止まった1冊が本書。そういう趣旨なので、書いてある内容のほとんどは私としてはすでに分っていることなのだけど、それでも、習うより慣れろというか場当たり的に身につけてきてしまった部分などで「あ、そういうことだったのね」と今さらのように確認できた部分もあった。

会社のサーバではCentOSやScientific LinuxといったRH系を使っているのに対して、この本はDebian系のUbuntuを手許のPCにインストールして個人的にいじるという構えなので、後継者養成という私の目的にはややズレているかなぁと思うけど、なかなか悪くない本であった。

本の評価とは関係のない、単なる冗談的要素でしかないのだけど、著者がラグビーファンであることをちらりと窺わせる一節があるのも嬉しかった。

 

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