「根性(レジリエンス)と科学(サイエンス)の融合が新時代を開く」という帯文がとても刺激的(まぁそれが無くてもこの著者の本は買うと思うのだが)。
ウェブメディアでの連載をまとめた書籍のようなので、ややまとまりというか流れに欠ける印象はある。東京オリンピックをめぐる考察は(趣旨そのものにはほぼ完全に同意するものの)、ちょっと浮いているように思う(パラリンピックに関する考察は非常によかったが)。
とはいえ、著者の考察じたいはとにかくとても面白く考えさせられるので、通読ではないにせよ再読必至の項がいくつもある。
「根性」については、フルマラソンを走っていた頃の思いをベースに、私もいろいろ考えるところはあるのだが、それは本書の感想には収まらないので、また改めて。